ご挨拶

本センターは,①高効率なエネルギー変換を達成するシステム及びマテリアルの開発に関する研究を行う,②エネルギーに関する学際的かつ融合的な教育を行う,③エネルギーに関連する分野を融合するネットワークの形成に資する,ことを使命として設置された工学研究院附属の研究センターです。光・熱エネルギー変換材料分野,量子エネルギー変換材料分野,マルチスケール機能集積分野,エネルギー変換システム設計分野,エネルギーメディア変換材料分野の五つの研究室が設置されております。グローバルな環境・エネルギー問題が顕在化している現在,従来の石炭や石油に主に依存したエネルギー社会から脱却し,太陽光,風力,バイオマスなどの多様なエネルギーを源とした高効率で安全なエネルギー変換システムの構築が求められております。本センターは,このエネルギー変換やエネルギー貯蔵に不可欠な機能性材料の創製およびその材料の構造・機能解析,さらにはそのような材料を用いた新規エネルギー変換プロセス・エネルギーメディアに関する最先端研究を推進し,21世紀のエネルギーイノベーションに貢献する研究教育拠点として貢献することを目指しております。教育面では工学院および総合化学院の協力講座として学部生・大学院生の教育にも参画し,エネルギーに関連した次世代の人材育成にも貢献しています。

また,本センターに,世界的にもユニークなイオン加速器2基を敷設したマルチビーム超高圧電子顕微鏡およびとパルスレーザー発振器を備えたレーザー超高圧電子顕微鏡を擁する複合量子ビーム超高圧顕微解析研究室と材料の中性子線解析を可能とする最大加速エネルギー45MeVの電子線型加速器を擁する中性子材料解析研究室を平成30年4月に設置いたしました。電子と中性子の両方の量子ビームを利用した先端的な構造解析システムの利便性を上げ,お互いを相補的に活用する環境を整備しました。ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点構想を始めとする本学大学院工学研究院の研究教育拠点構想や学内外の研究者の融合研究,学際研究を支援いたします。ご活用をお願いいたします。

平成30年 センター長 幅﨑 浩樹