日別アーカイブ: 2017/06/27

工学系部局なんでも相談室だより H29.6版

工学系部局なんでも相談室だより H29.6版【counseling room report】
なんでも相談室から工学系部局の皆様へ、カウンセラーのコメントや
利用状況など定期的に発信させていただいております。
なお,本メールは教職員のみに配信していますので,周囲の学生の
皆さんが閲覧できるようご配慮願います。
   
―【カウンセラーより】―――――――――――――――――
 相談室の石原です。お変わりなくお元気でお過ごしでしょうか?
 今回はコミュニケーションスキルのひとつ「アサーション」について話題提供いたします。
 アサーションは相手の話をよく聴いた上で、自分の気持ちや意見をしっかりと主張することでお互いの理解を深めることを目的としています。
 たとえば、あなたが今日の仕事や作業を終えて帰宅しようとしていたところに先輩が通りかかり、これから自分の仕事を手伝えといってきたとします。なかなかの強面の先輩です。あなたはこれから楽しみにしていた映画を見に行こうと思っていたところでした。さて、あなたならどうするでしょうか?
 日本人に多いのは我慢して仕事を手伝うというパターンだそうです。自分の気持ちや計画はさておき、これは断れないことだからと勝手に合点してしまい、しぶしぶ相手に付き合います。
 これに対して、自分の気持ちを最優先して行動するパターンもあります。先輩の意向はさておいて、「予定があるのでこれで失礼します」と言い残して去っていくタイプです。自分の希望は叶えられますので、一見すると問題ないように見えますが、ひょっとしたらその場で理不尽な説教を受けたり、今後のその先輩との人間関係を考えると余計な反感を買ってしまうなど、関係性に火種を残してしまうかもしれません。
 アサーションではこんな風に考えます。理由をきちんと説明して先輩のオーダーは断ろうと思うけれど、どうして仕事の手伝いを求めることになったのか、なぜ私がその相手に選ばれたのかまず話を聴いてみてみよう。ひょっとしたら何か違う形で先輩の要望に応えることができるかもしれない。
 仮にこういった態度で対応できたとすると、先輩は、取り付く島もなく断られたわけではないので理解を示してくれるかもしれませんし、あなたにしても映画に行くことを我慢して付き合うわけではないので、強い不快感を抱かずに済むかもしれません。万一、どうしても断ることができなかったとしても、自分の言い分をしっかり伝えた分だけ少しマシな気持ちで手伝うことができるかもしれません。
 アサーションが自他尊重型のコミュニケーションといわれるのは、ここにポイントがあります。
 昨今はSNSなど文字やスタンプのみを使用したコミュニケーションスタイルが広く認知されています。非常に便利なツールですが、テキスト情報には相手の表情も感情も含まれていませんので、そのテキストだけに頼ると相手の言い分を想像し、こういうことなんだろうと自分だけで判断をし、その推測に基づいて返信をするという流れになって、どうしても誤解が生まれる余地を残してしまうようです。特に若年者のコミュニティではそれがいじめにつながるようなことも知られています。
 「コミ力」は話がうまい、初対面の人とも円滑にコミュニケーションを図れる、といったことだけを指すのではありません。相手の意見を聴き、課題を確認し、意見の対立があっても共同で解消していく力がむしろ人間関係を深めるエッセンスです。
 アサーションという考え方がそのためのツールとして機能する可能性は大いにありますので、参考にしていただけたら幸いです。
―【事務担当より】――――――――――――――――――
【相談室利用状況簡易報告】
5月の利用状況をお知らせします。
 {開室日数}  5日
 {のべ利用件数}34件(学外カウンセリングルーム含む)
 {主に寄せられている相談内容} 学生生活,健康問題
◇利用状況は、原則簡易情報のみ。詳細について回答することは
できませんのでご了承ください。◇
【第1回こころのケアに関する講習会の開催】
テーマ:こころの不調を抱えた人への対応と危機介入
日 時:平成29年7月14日(金)17時30分~18時30分
場 所:B31講義室(B3棟1階 101室)
講 師:なんでも相談室カウンセラー  石原 一人 氏
 こころの不調を抱えた人への周囲の対応等について、
事例を中心に講演いただくこととしております。
 
 事前の参加申込みは必要ありません。
 学生,教職員等多数の皆様の参加をお待ちしています。
―【その他】―――――――――――――――――――――――――――――
 このたよりは、工学系部局に在籍する教職員や学生等を対象にしたメーリングリ
ストで送信しております。
 また、学生のアドレスや研究室メールリスト等、希望の配信先がある場合は
ご連絡いただければ送信先に追加します。
 相談室だよりはホームページにも掲載しておりますので、相談室のことを
知りたい・知ってもらいたいという方がいる場合には、ホームページのこ
とを紹介し、案内していただければ幸いです。
 その他に,利用方法や開室場所、開室日時等をまとめたリーフレットなども
ありますので、ご連絡いただければお渡しいたします。
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なんでも相談室
http://labs.eng.hokudai.ac.jp/others/nandemo/
011-706-7297
nandemo@eng.hokudai.ac.jp

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