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研究紹介

ごみの問題は、ごみの発生、分別、収集から始まって、中間処理、資源化を経て埋立処分に至る「システム」としてとらえ、適正な技術の選択を行わなければなりません。 本研究室は、ごみの分別から最終処分までをハード(実験,調査,化学分析),ソフト(アンケート,データ分析)両面の手法を用い,総合的廃棄物処理の構築を目標としてさまざまな研究を進めています。

廃棄物問題への総合的アプローチへ

進行中の研究

有害ごみ
家庭系有害廃棄物(終)

自治体では,塗料,殺虫剤など家庭系有害廃棄物の回収を行っていない。北海道旭川市で試験回収を行い,欧米の調査,国内の関連法の調査と併せて,回収システムを検討・提案した。(2011~13)

埋立
準好気性埋立地の空気流れ(終)

準好気性埋立地は自然対流により内部を好気化する構造である。実規模の埋立地においてガス抜き管を中心とする流速,ガス濃度の測定,トレーサー応答試験により,空気流れのメカニズムを明らかにした。(2013~15年)

有機性廃棄物
途上国における堆肥化処理・メタン発酵

スリランカにおいて,オープンダンプ改善のためには生ごみの排除が重要である。堆肥化処理の現状を調査するとともに,バイオマス循環を可能とするシステムを検討する。

焼却
バグフィルタ差圧の低減

リン酸廃液噴霧により,バグフィルタ差圧の減少が見られたことから,実施設およびパイロット施設において,差圧低下メカニズムを調査する。

排ガス処理
焼却排ガス中酸性ガス除去

バグフィルターに消石灰をプレコートし,酸性ガス(塩化水素,硫黄酸化物)除去効率を高められるか検討する。対象として,消石灰吹き込み実験との比較を行う。

焼却残さ
焼却灰中セシウムの形態

焼却灰中のセシウムが長期的に溶出するかどうかは,安全な埋立処分のため重要である。結晶粒子の周辺に存在することを明らかにしており,そのメカニズムを実験的に検討する。

埋立
準好気性埋立地の三次元的管理

埋立地の構造,埋め立て廃棄物の種類・年齢,覆土施工状況などを三次元管理する手法を開発する。既存埋立地に適用し,埋立地内のガス(空気),水の流れを推定表示する。

埋立
乾燥地埋立の安定化

日本では降雨による洗い出し,有機物分解によって埋立地が安定化する。中近東のような乾燥地帯で廃棄物はどのようにして安定化するのか,室内実験によって明らかにする。

 

 

処理計画
自治体における廃棄物処理計画評価

2015年度に作成した物質・エネルギー収支等の評価手法を利用し,ごみ処理基本計画改定を計画している旭川,富良野,豊田を対象として,さまざまな処理シナリオの定量評価を行い,持続可能な廃棄物処理計画立案のモデルケースを提供する。

処理計画
廃棄物処理施設に対する行政指導の問題

全国の産業廃棄物処理施設の事例を収集し,適正処理を逆に阻害する過剰な指導がない,不適切である場合にはその根拠を科学的知見に基づいて説明する。

処理計画
廃棄物処理施設の設置手続き長期化(終)

産廃処理施設の施設設置手続きにおける,事前手続き長期化の現状を調査し,手続き項目別の問題点をまとめた。