北海道大学/ Hokkaido University
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次世代地盤改良技術「バイオグラウト」の開発

通常土壌には,1グラムあたり1千万~10億の微生物が生息しています。この非常に多くの土壌微生物は未利用資源であり,土や岩を対象とする工学の分野において有効利用することができれば,地球環境に配慮した新たな技術が開発されるものと期待されます。
土や岩の代表的なセメント物質はシリカと炭酸カルシウムですが,現在はシリカと炭酸カルシウムに加え,生物の歯や骨の主成分であるリン酸カルシウムを主成分とし,微生物の代謝活動により土や岩の間隙や岩の割れ目を自然に閉塞させる新たな概念に基づくグラウト,すなわち,バイオグラウトを開発するための基礎的な室内試験を実施しています。
グラフ
バイオグラウトとは,例えばセメント物質として炭酸カルシウムを用いる場合は,有機栄養源を含んだカルシウム溶液を使用し,土壌中の微生物の代謝活動により生じる二酸化炭素によってカルシウム溶液中から炭酸カルシウムを土や岩の間隙や岩の割れ目の中に析出・沈殿させ,土や岩の強度および止水性を向上させるものです(図2)。これまでに得られた試験結果から,土壌微生物の代謝活動を利用したバイオグラウトによる地盤の物性改良技術に関して,明るい見通しが得られています。

 

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1)川崎 了:バイオグラウトによる地盤改良工法,平成16年度北海道資源・素材フォーラム資料「資源・環境・リサイクルとバイオ」,資源・素材学会北海道支部,pp.13~14,2004.
2)村尾彰了,川崎 了,広吉直樹,恒川昌美,金子勝比古:微生物代謝により固化する新しいグラウトに関する基礎的検討,第34回岩盤力学に関するシンポジウム講演論文集,土木学会, pp.417 ~ 422, 2005.
3)村尾彰了,川崎 了,広吉直樹,恒川昌美,金子勝比古:バイオグラウトによる地盤の透水特性の改良試験,平成17年度春季講演会講演要旨集,社団法人資源・素材学会北海道支部,pp.21~22,2005.
4)川崎 了,村尾彰了,広吉直樹,恒川昌美,金子勝比古:土壌微生物により固化する新しいグラウトに関する基礎的検討,第40回地盤工学研究発表会,pp.1115~1116,2005.



 
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