北海道大学/ Hokkaido University
研究内容 メンバー 研究実績 アルバム リンク

ビーチロックに学ぶ新たな地盤固化・自己修復技術

ビーチロックとは,海浜の砂礫が石灰質の物質によって自然に固化した岩のことです(図1)。砂礫が堆積してから岩になるまでには数十万年以上の長い年月が必要ですが,国内のビーチロックの中には数十年で岩になった例があります。ということは,もしビーチロックを加速固化させる技術を新たに開発することに成功すれば,海岸の侵食防止,海岸コンクリートの構造物の劣化抑制・長寿命化,岩盤・コンクリート構造物の亀裂の自己修復などの技術への応用が期待されます。
ビーチロック
ビーチロックが固化する主な要因は,海水の蒸発による析出塩であると考えられています。しかし,私たちは海浜の砂礫が岩になることを,現地の微生物が促進していると考えています。ビーチロックの主なセメント物質である炭酸カルシウムは,堆積岩の主なセメント物質であり,環境に優しい物質です。私たちは,ビーチロックが固化するメカニズムを学ぶと同時に,沖縄県のビーチロック周辺から炭酸カルシウムの析出に適した微生物を発見し,その微生物を用いて土を短期間で岩やコンクリートのように固化させる技術を開発しました。さらに,沖縄県の海岸にあるサンゴ砂にもこの技術を適用し,その有効性を確認しています。

 

<< 研究リストへ戻る

 



1) 川崎了,村尾彰了,広吉直樹,恒川昌美,金子勝比古:微生物の代謝活動により固化する新しいグラウトに関する基礎的研究,応用地質,Vol.47,pp.2-12,2006
2) 椋木俊文,吉永智昭,川崎了:溶媒のpHおよび有機栄養源がバイオカバーソイルの生成と特性に及ぼす影響評価に関する基礎的研究,地盤工学ジャーナル,Vo.5,No.1,pp.69-80,2010.
3) 檀上尭,川﨑了:セメント物質に着目したビーチロックの形成メカニズムに関する考察,Journal of MMIJ, Vol.129, No.7, pp.520-528, 2013.
 
▲ ページトップへ ▲  
〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目
北海道大学大学院工学研究院 環境循環システム部門 地圏循環工学分野 資源生物工学研究室
Copyright (C) Laboratory of Biotechnology for Resources Engineering. All rights reserved.